院 長 挨 拶
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7月の挨拶を申し上げたと思えばもう9月となり2024年も3分の2を過ぎてしまいました。今年は急に暑くなりそれが続いておりますが、小生自身も昔でいうところの夏バテとなり、8月のご挨拶を作成しておきながらアップするのを失念するという失態で、改めてのご挨拶を申し上げます。
前回も取り上げましたが、熱中症そのもので受診される方もいれば、暑さが続くことによる体力低下から別の疾患を続発させ搬送されて入院される方もおり、熱中症は依然続いています。
もともと夏場は暑さゆえに体力低下、食欲低下から抵抗力や免疫力が低下し、冷房の影響などもあり、些細な理由で夏風邪をひくことが多くなります。それらを背景に、気管支炎、肺炎や尿路感染等ウィルス、細菌に付け入れや易くなります。悪いことにコロナの流行が重なり更に患者数を増加させています。
当院でもコロナウィルス感染の入院は多い時で6人入院され、春日部市から引き受けた患者さんもおられます。
今流行しているコロナウィルスはKP.3という変異株です。
当院もそれと見られる感染の方が外来、入院ともに増加しております。
報道のとおり症状としては、咽頭痛が強く発熱も38〜40度近い高さになり、感染力は強いです。ワクチンの効果がないという報道もありますが、二度目の感染をしたという方もおられます。
高齢の方には、家族からの感染も多く、肺炎が合併して入院を要する人も少なくありません。5月以降に患者が増え始め、8月に入り若干勢いは収まり昨年に比べ患者数は減少傾向にありましたが、お盆を過ぎて再び増加傾向も見られます。まだ流行期間が続くと考えられますのでご注意いただけましたら幸いです。
当院では、発熱外来を行い、気管支系の服薬もコロナに対するウィルス薬も処方できる体制です。後者は保険がきくものの高額ですが、ご相談いただけましたら幸いです。
なお、例年同様、インフルエンザワクチン、新型コロナワクチンの最新版は10月より接種活動を開始します。追ってお知らせいたします。残暑が続きます。皆様どうぞご自愛ください。
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令和6年9月1日
大宮双愛病院
院長 梅本 富士
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