院 長 挨 拶
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ホームページをご覧の皆様、また当院におかかりの皆様に、新年のご挨拶を申し上げます。
年末あたりからコロナよりもインフルエンザが猛威を振るっています。昨年も、それなりに流行し、コロナとインフルエンザ初めてのダブル流行の冬になっておりましたが、今年は昨年以上の強さです。
インフルエンザはもともと感染力が強く、感染時の発熱や倦怠感の度合いも強かったのですが、今年は2009年に大流行したpdm09型、以前H1N1と呼ばれていたもので強力な感染力が特徴のようです。
当院においても年末のとある日は40人くらいの受診があり、その9割がインフルエンザというものでした。
また、ご高齢の方や体力低下の方には、免疫力や抵抗力低下からの肺炎合併も多く認められます。すでに当院にも複数、インフルエンザ、コロナの入院患者さんがおられますが、多くは肺炎を合併されています。しばらくは感染はピークアウトしないように思われますので、発熱や強い倦怠感がある場合はご相談いただければ幸いです。また、体調管理をお忘れないようお願いします。
先月も紹介いたしましたが、当院においては埼玉県の補助事業に当院独自の取組を合わせ、診断精度向上のため簡易PCR検査機器を導入しました。
発熱直後のインフルエンザも、マイコプラズマも診断が可能となっています。新型コロナも三つの診断法を用意して流行に備えています。
小児の方は流行期においては患者数が多く、また成人ほど重症例になる例が少ないため、迅速診断法に偏ると検査数がキャパシティを超えてしまうため、小児科医師の意見を伺い検査内容を相談してください。
昨年2024年は、当院では1240例の新規の入院・転院をお受けしました。これまでは月間60例、年間でも650〜700症例でしたが、さいたま市における右肩上がりの救急症例の増加に対し何かしら貢献できるようにと、一昨年から可及的に救急要請に応需しようと、病院職員一同、意思を統一して診療を進めてきた結果と考えています。
引き続き、地域の皆様に少しでも貢献できるように努めて参りますが、なにぶんまだまだ至らぬ点があると思われます。お気付きの点がありましたら、いつでもご意見を頂けましたら幸いです。
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令和7年1月吉日
大宮双愛病院
院長 梅本 富士
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